「北の国から」で、35年越しのあの時の父の愛に気づく

こんにちはカウンセリングサービスの美吉風香です。

昨日は久しぶりに「北の国から」をみて大泣きしました。心理学を学んでカウンセラーになって初めてみた「北の国から」はまた違ってみえました。私は昔はなにを「投影」して、このドラマをみていたのだろうと見たら、35年越しであの頃の父の愛に気づいたのでブログに書くことにしました。

心理学用語をつかうと、父親役の“黒板五郎”に私の父を「投影」していたんですね。
※「投影」=「自分の考えてる事、感じてる事を外の世界に映し出してみてる」という考え方、つまり黒板五郎に感じる感情は、自分の心の中に感じてる感情が映し出されていると言えるのです。

先日大好きだった田中邦衛さんがお亡くなりになりましたね。素敵な俳優さんが一人また居なくなった寂しさを感じます。報道番組では彼が実際の生活の中で、人に優しく温かい人柄だったのかが現れるエピソードが沢山伝えられていました。あの“黒板五郎”の役柄は本当に田中邦衛さんの愛がにじみ出てるものだったのだとわかりました。

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(フリー素材から北の国からの撮影現場写真をいただきました)

そんな中「北の国から」の中でも一番私の印象深い「初恋」という純くんの初恋を描いたものを昨日のTV放送で偶然みました。私はこのドラマをいつも家族と一緒になってみており、おそらく子供の頃この父親役の“黒板五郎”に、私の父を重ねてTVを見ていました。

私が神戸メンタルサービスの受講生時代に池尾トレーナーの講座で、ドラマや映画を「投影」をつかってみてみると役立つという風な内容の講座を受けた事があったのです。タイトルの記憶もあやふやですみませんが、「あの講座が役立つ時がきました。池尾トレーナーありがとうございました!!」

“黒板五郎”の不器用な性格と、自分の父の不器用な性格が似てるので、父親に対する怒りや不満をかかえていた私は、そのドラマの“黒板五郎”にめちゃくちゃ「投影」をして父に対する怒りを感じてしまい、“黒板五郎”が嫌いだったとおもいます。(笑) 本当に「投影」って面白いですね。

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昨日みた「初恋」を家族とみていのは、私が小学五年か六年生くらいだったとおもうのですが、なぜかこの時のことだけはいろんな記憶が消えてる中でここだけは鮮明に覚えているのです。

純くんが中学を卒業して、富良野を離れ東京に出ていくときに、トラックに乗せてもらって父親と妹と別れるシーンがあるのです。

五郎さんはその前に、そのトラック運転手にお礼としてピン札の2万円を封筒にいれて渡しておいたのです。出発してしばらくしてから、その運転手さんが純くんにこの2万円の入った封筒をぶっきらぼうにいいながら「お前の宝物にしておけ」といって無理やり渡すんです...。

その封筒の中のきれいな一万円札には、五郎さんの手についていた泥がついてて、それをみた純くんが泣き始めるのです。そこで私はもう限界をこえて、我慢できずとうとう両目から滝のように涙をこぼして泣いたのでした。

感情を抑圧して私は泣かない子供だったので、そんな私が親の前で不覚にも、ドラマをみて泣くなんて・・・。自分でもびっくりするわ、恥ずかしいやら、とても嫌な気分でいっぱいでした。

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長い年月を超えて、カウンセラーになって初めてまた「北の国から」をみて、私は昔あんなになぜ泣いたのか不思議におもい「投影」をつかって見たのです。

あの“黒板五郎”の不器用な生き方、愛情表現が下手で誤解をうみまくる父親の中にある、純と蛍の子供へのすごく大きな愛情があるというのを子供ながらに私は感じ取っていたのです。当時の私はきっと無意識では「あのお札についた泥」は“黒板五郎”の大きな愛だとわかっていだんですね。

そのシーンに私の父の中にも同じものがあると感じたのでしょう。

何かを感じ取った私は、私の父(お酒をのんで暴れる父)の中も、“黒板五郎”のような熱い大きな愛情が家族にむけてあることを私は無意識に感じ取っていたんだとわかりました。

あの「北の国から」の“黒板五郎”の子供へのまっすぐな大きな愛に触れて泣いたのは、私の父親からの大きな愛を子供の私はちゃんと感じ取っていたからこそ起きた「投影」だったと約35年たっていま理解しました。

私はドラマの中の純くん”や“黒板五郎”の演技に泣いたのだとずっと思っていましたが、実は父にも同じように愛があるなと認めてる感覚がこみあげてきて)私の父親の中にある同じような武器用な愛に、私の無意識が触れて大泣きしたんだと気づきました。


※「北の国から」はリアルな家族の中にある愛にきづかせてもらう素晴らしい脚本と演技だったのは間違いないです。「北の国から」ファンとして、リアルさにこだわった倉本監督のおかげだと思います!!

それに気づいた瞬間、私は23時もすぎた夜ふけに、一人の部屋で大人気なく号泣しました。あの頃の父の愛情を当時の子供の私がちゃんと気づけてること、その感情にまるで触れたようでとても嬉しかったのでしょう。

当時は嫌いな父を「投影」して見ていた嫌いな“黒板五郎”でしたが、これからは「北の国から」をみたら父の愛を更にいっぱい受け取れると思います。

なぜなら「北の国から」にでてくる“黒板五郎”の不器用な中に愛をみつけられたなら、それを「投影」をつかってみれば、私の当時の父の中にある愛もすんなり受け取れるからです。

池尾トレーナーから伝授した、「投影」をつかってドラマや映画を見るのはお勧めですよ。よかったらやってみてくださいね。そして愛を見つけても愛を受け取れないようなら、ご相談お待ちしております。一緒に解決していきましょうね。

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