⑧母子癒着でお悩みの方へ

母子癒着でお悩みの方へシリーズの8回目です。母親の愛や、周りからの愛を受け取りやすくするためにも、母子癒着から抜け出しましょう。そのための解説をしていきますね。

こんにちは。自分自身の心と繋がりたい、幸せや安心感を感じられる生き方をしたい方をサポートする心理カウンセラーの美吉風香です。

母親の子供に対する影響力

一般的に、母親は赤ちゃんにとって「初めて多く触れ合う他者」です。コミニケーションの基を教えてくれる重要な存在です。そしてその中で私たちは、母親の持つ、女性性や母性の影響を受けて育ちます。

女性性の要素は、「慈愛、受容、包容力、感情、共感力」などが挙げられます。

母性とは、「自分を無条件に受け入れてくれる、安心感をくれるもの」と言われています。

母親に守られ、自分は愛されて当然と思って育った人は、自己愛を健全に育てやすいと言われます。

自分が誰かにとって喜びなんだと知ることは、自分が生きる意味、人間の基礎のようなものだと私は思います。

自分を産んだ母親に愛されてる感覚があると無いでは、心の根底に「生きている安心感」がある無しという差を生み出すように私は感じています。

母親に気を遣う人は、人間関係全般で気を遣う傾向にあります。
母親を嫌う人は、「自分は人に受け入れられない、どーせ嫌われる」と恐れる傾向にあります。

逆を言うと、母親との関係が良好な人は、誰かとコミニケーションをとっていくとき緊張が少なく、自分は周りから受け入れられると自信を持ちやすいと言えます。

母親とうまくいってなくても、幸せに生きている方は大勢おられます。幸せになる方法は色々あります。母子癒着と向き合わないと幸せになれない訳ではないです。

私は安心感を感じられる、人間関係を良くするという大きな効果を感じているので、実体験からカウンセリングでは母子癒着を取り扱うことが多いです。

心理学では、母親(母性)は、コミニケーションの基礎、愛されている感覚の基礎とも言われています。

お母さん(母性)というのは、それほどに私達の心の成長に大きく影響をあたえてきているのです。

心の誤解を解いていく

「真実」よりも「そのとき心がどう感じていたか」こそが、心と密接に関わると言えます。

つまり、「本当は母親に愛されていた」としても、「そのとき愛されていないと感じていた(誤解していた)」ことが原因となって、どんどん問題が作り続けられていくのです。

「愛が足りない!解ってもらえない!」など承認欲求の増加で苦しみ、怒りを抱えます。

許せない親をお持ちの方もおられると思います。そんな方が愛を探すなんて、実践するのは簡単なことではありません。私は何回も数えきれない程に怒りました。

「子供を愛していたら、あんなことしないでしょ」思い出すだけで、ひたすら腹が立ちました。

私は今でも時折、両親に対して怒りがこみあがる時があります。人間ですから、それはいい悪いでなく、当たり前なことだと受け入れます。

しかし、怒っても昔のように怒りの状態がずっと続くことが無くなりました。。自分の心を受け入れられると、終わらせていくこともできるのです。

今は母親を見上げることができない、母親を理解できなくても、自分を絶対に責めないでください!
「許せないですよね~~~!」って怒りや痛みを寄り添ってもらうことが先決だと思います。

自分を責めて苦しい時は、子供時代の抑圧していた感情を受容すること、誰かに受容されること「自分自身を癒すこと」をしっかり取り組むことが大事かなと私は思います。

自分で扱えない感情を誰かに受け入れてもらうと人は安心感を感じていきます。安心感を感じると心は緩みます。

受容されて、共感されて、安心感を感じる時、私たちは母性を受け取っているのだと思います。

それを繰り返し行き、自分が誰かに受け入れられたうえでやっていくと、また感覚は変わってきます。
よかったらカウンセリングで、私のセラピーを使ってみてくださいね。

親を助けようという心配の目で見るのではなく、解ってもらえない怒りの目でなく、「子供時代に親がしてくれた、愛情からくる行為」を見つけ出すことが少しでもできれば、「自分は愛される価値のある存在だ」と感じていくことが増えていきます。

「自分が愛されていない」という心理的な誤解をひっくり返すということですね。これは「心をだます行為」ではありません。

現在大人になった自分が、子供時代の心でなく大人の位置に立って、「当時、子供だった自分がしていた誤解」を正すだけだからです。大人の位置に立って、母親を理解したらどうみえるか。

「あのとき、実は愛があったのかもしれない」と少しでも気づくことができたら、母親の愛を受け取り直すことができます。

私たちが本当にしたかったことは何か?

「子供時代に親がしてくれた愛情からくる行為」を探す作業は簡単ではありませんし、そもそも何もかも尊敬しなくても大丈夫です。

ただ「自分が愛されていたこと」に少しでも気づくことができれば、自分自身が一番救われます。「本当は自分を愛してくれていた母親を許せる」という事もあるかもしれませんが、それは二の次でいいと思っています。

私たちが子供時代に「お母さんを助けたい」と思っていたのは、「お母さんを弱い者として見下したいから」ではなく、本当は「大好きなお母さんを助けたかったから」ですよね。「自分が本当にしたいことは、なんだったのか?」が大事ですね。

母子癒着で悩む人の多くが、最初は「母親は大嫌い!」と怒っています。ですがカウンセリングが進むにつれて、泣きながら母親への愛を語るケースが少なくありません。多くの人が、「お母さんと心から繋がりたい」と望んでいるのだと痛感します。

母子癒着でお悩みの方へシリーズもそろそろ終わりになります。いつも楽しみに読んでくださりありがとうございます。

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