「罪悪感」を減らすためになぜ「許し」が必要なのか

こんにちはカウンセリングサービスの美吉風香です。

「許し」というのは本当に難しいものですよね。新年あけに書いた私のブログを読んだ友達から「あのブログ読んで泣いたよ~」とメッセージを何人かから届いたので、丁寧に書き直して3月9日にコラムに投稿しました。“わたしにもう一度「許し」を教えてくれた父の足” よかったら読んでみてください。
https://www.counselingservice.jp/lecture/33136/

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コラムにも書いたのですが、
「人の本質は、人を愛したいが全てです。許せない相手を許せるほど、大きな愛の自分になることを自分に許可出来たら、世界に怖いものなど無くなる…」私の師匠である平社長が言うのこの言葉は私の中でいつもいつも蘇ります。

人は人を愛したいが人の本質”なのです。

だから、「誰かを愛せなくなってる=誰かを嫌って憎んでる」とても辛くて悲しいのです。愛したい本質から外れてしまった、愛したいのに愛せない、誰かの役に立たない自分を感じるのが、そんな情けない自分に無意識に心の奥で怒っているのです。

そして誰かを嫌った分だけ、自分は誰かを愛してない苦しみを味わいます。
自分を嫌いになりすぎて、自分なんかには愛がない!自分の愛は偽物だ!と自分をさんざん最低な人間扱いをしていきます。

やがて自分を愛してくれる誰かの眼差しさえも疑い信じられなくなります。

自分を嫌った度合いだけ、それが周りに投影(自分の心の中にあるものが外の世界に映し出されてみえる)がおきて、「私はどーせ誰にも愛されない」という世界をつくりあげていくんです。そして人との心の距離が遠く遠くなって孤独を感じてしまうのです。

なんていう最悪なストーリーなのでしょう。。。

これ誰の話かって?
私が父を恨み憎んだことでかかえた“罪悪感”が起こした悲劇ですよ(笑)


あなたも人を愛したい自分の本質を取り戻していくことに目覚めませんか?


なんだかこんなセリフは宗教っぽくてインチキ臭く感じる方もいるかもしれませんが、私も昔は怪しいな~インチキ臭い~と疑っていた超本人です!平社長に「あなたが一番インチキ臭くて信じられません…」と入学最初の頃に恐る恐る言った私をしっかり覚えています(笑)平社長は笑い飛ばしてくれましたね~♪ 今ではこの怪しい社長にめっちゃ感謝してます。

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「許し」ということは、まずその前に誰かを許せなくなる何かがあって、怒ってるって訳ですね。許したくない原因や理由があって、誰かを嫌っている状態なのだとしても、怒りの感情を感じることはしんどいことですよね。。。そして自分が誰かに怒っていることに自覚がない人も多くおられます。

百歩譲って、その相手が謝罪してくれたら許してあげてもいいかもしれないけど…なんで被害者の私が加害者の相手を先に許さなきゃいけないの⁉(怒)ってなりがちですよね。

心の世界の中では被害者も加害者になってしまうのです。

「えぇ~~~~私は被害者なのに、自分が加害者になるの???」私もこの心の仕組みを知ったとき驚きました。


被害者でいるとその相手の加害者に文句や不満をもちつづけ怒りを感じ続けている訳です。それはつまり自分は怒りを感じてるわけだから、自覚できない無意識のところでは「怒り」=「攻撃」が起きてて自分も加害者になってしまっているのです…

自覚してようが自覚しまいがそんなのは関係なく、誰かを攻撃してる罪悪感(罪悪感=自分は罰せられるのが相応しいと感じる)を自分が抱え込んでしまうのです。

あぁ恐ろしいですね。。。

話が反れますが「じゃあ怒りを感じないようにしよ!!怒らないようにしよう!」って思考がなりがちなんですが、これは力技で感情を思考で圧縮して封じ込めて無くそうとするやり方になります。そう単純に扱えないのが心なのです。心にあがってきた感情に怒りがあるなら「在るものを在る」と良い悪いとジャッジしないで認めてあげて受け入れて欲しいのです。怒りを優しさに変えたいそんな自分になりたいのです。ここが一番自分のやりたいことなんだと気付けるといいですね。

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私の罪悪感のもとはアルコール依存症だった父に対する怒りが原因でした。

父は自分の心と向き合えなくて、寂しい感情を感じたくなくて、お酒に逃げて、お酒だけが父の心の慰みになっていたんですね。父もまた愛したいのに愛せないことで自分の罪悪感で激しく苦しんでいたんですね。その家族を愛したい熱量が父は強烈だったんですね…。

大好きなお父さんがなんでこんなに寂しくなってお酒ばっかり飲んで怒り暴れるの???大好きなお父さんを助けたい私の愛情がそこにいっぱいいっぱいあったのです。

お父さんを助けたいのに助けられない自分に無力感を感じ無価値な私になり
いくらいい子にして頑張っても私の愛を受け取ってくれない父に怒りを感じ罪悪感を抱えました。

私は父を憎みたかったのでなく愛したかったのです。これを自分が感覚として感じられた時から、父と繋がりを感じれ、父の愛を受け取れるようになった私は本当に心が穏やかなんです。

父への憎しみでなく父への愛に変わったのです。
オセロが黒から白に変わるように世界がひっくり返っていくような感覚でした。
「罪悪感」が「許し」によって癒されていったのです。

今の私は自分が好きになっています 自己肯定感も上昇しまくりです

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「許し」は確かに「罪悪感」を減らしてくれます。本当に人生を変えるほどパワフルです。

だけどここに至るまでの道のりは決して楽なものではなく、痛い自分と向き合いました。

いきなり最初っから向き合うのは難しいから、いつか「許せるようになりたいな」と願っておきましょうね。心の体制ができあがったとき、その時がきたらやりましょう!!と私はクライアントの方にいつも話します。

そしてゆっくりジワジワと心の体制つくりを一緒に作っていっています(笑)。丁寧に心で繋がって繋がって、クライアントの方の自己価値をあげていっています。
そして本当にやりたいこと、優しくしたい、相手を愛したい自分になることを自分に許していくのを手伝います。

今日はとっても難しい「許し」についてのお話でしたが、私の40年ほどかかえた罪悪感は本当にたくさんの痛みを生み出しましたが、諦めなければ癒して抜けだすことができます。よかったらご相談お待ちしておりますね。一緒に泣いて怒って笑って心によりそい全力でサポートさせていただきます。

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