自分に向いている仕事がわからないのは、母子癒着が関係してた。
カウンセリングでは、「自分に向いてる仕事がわからない…」と
自分に向いてる仕事についてご相談をされることが時々あります。
私はお客様の自己分析や自己評価を上げていくお手伝いをさせていただきます。
そんなご相談を約2年お手伝いさせて頂いてるお客様から嬉しい言葉を先日聞きました。
「僕に向いてる仕事ってなんでしょう?」
お客様ご本人に了解を得て紹介させていただいてます。
その方からは「情熱を注げる仕事をして稼げるようになりたい、そのためにどうしたらいいか」というご相談からカウンセリングは始まりました。
約2年前のお客様はアルバイトで生計をたてておられ、仕事にやりがいを感じらずに、そのうえ嫌な上司がいて辞めたいとかなり深刻に悩んでおられました。
「僕に向いてる仕事ってなんでしょう?」
私に向かって何度もこのご質問されておられました。
かなり自信を失っておられていたお客様だったので、私は本人が気づいておられない才能を一緒に探し、自分の価値を受け取っていくサポートをさせていただきました。
“人と接するのが好き”という自分をしっかりと自覚され、今ではそれを生かした職業の資格を取得して就職されました。病院で現在は正職員としてお勤めになっておられます。
「自分はもっとこんな風に働きたい!やりたいことが見えると目を向けるとワクワクしますね。」とそんな前向きな言葉を発してくださったのでした!なんだか2年前とは別人のような言葉がきけて私は本当に嬉しくなりました。
選択し決断すること苦手、それは母子癒着が関係しているかも?
やりたい仕事を見つけるまで、いつも強い想いを話しておられました。
もともと熱い情熱を持っておられる人で、頑張り屋の向上心の高い方でした。
熱く情熱を注ぎこめる仕事がいい
人が好きだから人と接する仕事がいい
人を助ける仕事がいい
人に影響を与える仕事がしたい
色々な職業を候補にあげていくのですが
自分の決定に自信がもてなくて決めきれずに苦しんでおられました。
お客様の好きなことワクワクすることを探していく過程で
心の深い所を探ると、毎回あらわれるのが「お母さんの目」でした。
お母さんはそれをどう思うかな?
お母さんに怒られるかもしれない
お母さんはどうせ僕を認めてくれない
お母さんは頼りないから僕が助けないといけない
自分の事よりもいつもお母さんがお客様の心の中心にありました。
お母さんに承認されることで自分に自信がもてるような気がして
無意識に自覚なくされているのですが、
目的がお母さんに認められたいになっていました。
認められないと自分は自分に自信が持てない感覚が強すぎて
そのせいで自分の存在に対して自信がもてなくて苦しんでおられました。
その状態では自分の人生を自分の意思ではなくて
母親の意思で生きている状態になっていました。
このように自分の選択に自信が持てない、
自分が本当はどうしたいか分からないは、ご相談の中であることです。
決して珍しい案件ではありません。
この場合は仕事ですが、これが結婚相手の場合もありますし、趣味だったり生きがいだったりなんにでも当てはまります。
私もひどい母子癒着でしたので同じ悩みを抱いていた人の一人です。
「癒着」とは
「癒着」とは、自分と誰かとの境界線がなくなって、相手の感じてる感情が自分の感情として感じてしまったり、相手の問題が自分の問題のように感じたりするような状態のことをいいます。
身体は別でも心がまるで接着剤でくっついてるような状態と表現されたりします。
相手の感情と自分の感情の境界線がわからない
相手の問題と自分の問題の境界線がわからない
相手の人生と自分の人生の境界線がわからない
自分が感じてる感情は本当に自分の感じてるものなのか?
自分が抱えてる問題は本当に自分が抱えるべきものなのか?
自分が生きてる人生は本当に自分のやりたかったことを生きてる人生なのか?
と自分に問いかけてみるといいかもしれません。
その時に、これはもしかして私のものではない、誰か別の人のものだと感じたら「癒着」を少し疑ってみるといいかもしれません
「癒着」の中でも代表的なものが「母子癒着」
赤ちゃんの頃はお母さんにお乳をもらい、おむつをかえてもらい、泣いたら抱いてあやしてもらい、お世話してもらいます。生まれてきて一番最初に接する他者は母親です。一般的に多くの方が母親から人間関係の基本を学んで私達は育っていきます。
赤ちゃんは母親の顔をはっきり識別して認識するようになると、お母さんの顔がちょっと見えなくなるだけで大泣きしたりしますよね。お母さんの笑顔をみると嬉しくてニコニコしてます。お母さんの目や表情から愛を感じて安心感を感じてるのですね。
そして大好きなお母さんから愛されてる安心感を感じたいから、お母さんの顔をだれよりも一番みて観察して見ているのが、赤ちゃんだったり子供なのでしょうね。なので、お母さんの悲しい表情や怒ってる表情にも、とても敏感に気が付くのが子供だといえます。
このお客様には最初の一年間は、母子癒着を切り離すことをメインにサポートをしていきました。
もちろんこの切り離しだけでは終わりません。
お母様が本当は彼にしたかったことを知ること
自分が本当に母親に伝えたかったことを知ること
それをお客様は現実に行動に移していかれたり
数々のテーマを本当に頑張って行動を変化させていかれました。
お客様が必死で母子癒着を扱い、切り離しが確実に進んだおかげで手に入れた、自分のやりたいことでした。
それを決断するまで、とても勇気のいるチャレンジでした。
結果としてやりがいを心が感じるまでに至ったお客様でした。
「自分でみつけた、自分で努力して、自分で決断した、自分に向いている仕事」でした。
2年かけて乗り越えた心のドラマの続きをまた次回にわけてお伝えしますね。