受け取ることの難しさ
こんにちはカウンセリングサービスの美吉風香です。今日は受け取ることの難しさを味わったことをブログに書きたいとおもいます。昨日は寒くなってきたのでベランダのプルメリアを部屋の中へ移動しました。夏が大好きな花なのに、寒い中でも精一杯咲いてくれる姿は愛おしさ倍増です伸びすぎた枝は、お友達のカウンセラーに枝分けして育ててもらうことになりました
先日の上級ミニワークまで、しばし父の認知症の介護のことは母にまかせっきりでした。大成功だったことの報告をしに翌日実家に帰ったところ・・・父が夜中にまた起きてひと騒動あり、母と私は眠れない大変な夜を久々味わいました。子育ても介護も体力勝負ですね。
そして
父がデイサービスを利用する先を増やす段取りをとるために、請負先の事業長さんとケアマネジャーさんと家族で話し合いをしてるときのことです。
2か月半利用させてもらってる、事業所のリーダーの方がおっしゃるのです。
「男性はなかなか自分から話しかけられないのに、お父様は本当に朗らかで冗談を言ってみんなを笑わせてくれるんです」父がいくと、全員に一人一人声をかけて挨拶を笑顔でしてくれるので、場の雰囲気がとってもよくなるとのこと。
「えっ????本当ですか?」母と驚きました。
連絡帳には書いてあったけど、家にいる時とは別人すぎて、ちょっとお世辞ととらえてました。
父は「元気ですか?」「調子はどうですか?」と利用者のみんなに自分から積極的に声をかけ、みんなが笑顔になってるそうなのです。本当に心が繊細で敏感で優しいかたなので、居てくれるといい雰囲気を作ってくれて助かるんです。と父のことを大絶賛してくださったのでした。
父が嫌いなゲームでも、家では文句ばっかり聞いていたのに、施設では一生懸命にリーダーシップをとって盛り上げているとは…。
また私はその語ってくれる事業所の方の目に、愛に触れて泣きそうになりそうでした。なんて優しい目で父をみてくれてるのだろう…。ありがたい。
あぁ父の良いところをみつけて、私に父の中の愛に気づかせてくれてる、教えてくれてるメッセージだと受け取りました。
私達かぞくからみたら、認知症で迷惑をかける父にしか見えなくなっていましたがその言葉にどれほど救われたか。。
そして私は父を見直しました。
そして今デイサービスの方に教えてもらった父の姿は
父の本当の姿でもあると今は私も分かるのです。
確かに父は、昔むかしは、仕事では地域の人気者だった。地域の人からは尊敬されていた。
家族ではお酒を飲んで怒ってばかりだった。ワガママ暴君だと私は子供心におもっていたけれども、そういう父の良い一面、尊敬する所を無い事として扱っていたのは私でした。
そして不器用だけど父は本当に人が好きなんだ。
父の愛ってどれほど大きいのかを思い知らされました。
デイサービスに無理やり行かされて、その先でふさぎ込んでワガママしてるとおもいきや、愛を配っていました。それは簡単なことではないはずです。
私が認知症になっても、それができるだろうか?
私にはできないかもしれない…。
私は父を許すことはできても、尊敬できないと言っていたけど…。
認知症になっても、できないことだらけになってもまだ、反射的に人を喜ばせたい、人を愛そうとしてる父の真の姿を知りました。
アル中から認知症になった父をどこかで馬鹿にしていた自分
助けてあげてると言いながら見下してる私がいる
父がおもすぎて背負えない自分
ちっぽけな自分と戦いそうになっていましたが
父の頑張っている姿、家族を養おうと頑張る姿、家族を愛してた姿を見ようとしなかった自分。
私はこの人の娘であることをどこかで恥じていたことを恥じました。
父の愛を受けとる、父を尊敬する
上級ミニワークの4日後に想定外でうけとりました。
まだ私は全部が受け取りきれていないとも思います。
もしかしたら罪悪感の目の奥にある
苦しみながらも、悩みながらも、
愛そうとしてくれていた愛にふれる
その人の本当の価値を知る
その人なりの愛を全身で受け取ることは感じることは難しいです。
受け取りきれていない愛に出会うたびに
まだ伸び白があるんだと自分を応援(笑)
癒しは終わりがないですね
与えるから受け取る
受け取るからまた与えられる
これはグルグルと螺旋階段のように続くのでしょう。
できない苦しみも経験してきて分かるからこそ、心に寄り添わせていただけるかと思います。
ご相談をお待ちしておりますね。