自分だけ楽しんでは申し訳ない それって本当?疑ってみる
こんにちはカウンセリングサービスの美吉風香です。
私が「自分だけ楽しんでは申し訳ない」と思っていることに気づいたある出来事が、昨年の夏にあったので今日はそのことをお話したいと思います。
私の趣味の一つに“登山”があります。
登山のサークルから初夏に北アルプス登山のお誘いの連絡がきました。「山小屋に泊まっての登山!北アルプスに行く!」それはそれは胸がときめくお誘いでした♪♪♪ 私は迷いなく「参加希望します!」と返事をしました。
しかし、カレンダーに予定を書き込もうとしたときに、『あっ、しまった!!ここは母の誕生日だ。誕生日祝いしなきゃ。キャンセルしよう。』と、とっさに考えていました。
母からお祝いしてと言われてる訳でもなく、特別な記念の誕生日でもない…けど、気持ちよく登山にいけない。なにかモヤモヤする感覚が消えないので私はそこに何があるのかじっと見つめてみることにしました。
そこにあった感情は「自分だけ楽しんだら申し訳ない…」でした。
私は母独りに(最近痴呆がはじまった)父の看病をさせて自分だけ楽しいことをすることに罪悪感を感じているのだなぁと気づくことができました。
確かに母を思いやる気持ちは優しく親孝行なのですが、「それって本当にみんなが幸せになる?」て疑いをもってみることにしました。
◆楽しんでいいと許可をする ~私は幸せになっていい~
どうやら私の心の奥で感じてる
「私だけが楽しんだらダメ」
「家族に申し訳ない」
「私は幸せになってはいけない」
と、どうやら思っているようでした…。
楽しんで登山に参加できるように、自問自答をしてみました。
「登山に参加しないの?それ本当に親が喜ぶだろうか?」
「いや、喜ばない」
「娘が好きなことをして、いきいきと笑顔で楽しんでいたら 母は怒るだろうか?」
「いや、喜んでくれるはず」
「私は離婚して親に迷惑かけたら申し訳ないと思ってる?」
「親はもっと娘の笑顔がみたいと思ってるかもしれない…」
自問自答を色々と時間をかけて繰り返してみたら、
次第に申し訳ない気持ちは軽くなり、ようやく気持ちよく登山に行こうと思えてきました。
この楽しんでいいと許可するための自問自答は、慣れないうちは一人では難しいのでカウンセラーを使うとうまくできるようになりますよ。
そして母にラインで登山行きのことを伝えました。
「誕生日ごめんね。その日は登山に北アルプスへいってくるね!」と送信。
すると母は「よかったね!楽しんでおいで♪」とすぐに返事がきました。
そこには何も罪悪感はいりませんでした。
一人で作っていた私が私にかけていた呪いのような幻想だったのです。
「私だけが幸せになってはいけない」
「楽しんだらダメ」こんな制限をもっている自分に気づき、
それが本当なのか疑うことがまず必要です。
改めて「私から幸せになっていく姿を家族にみせる!」と思うように努力して
「私は幸せになっていい!」を許可することができました。
また幸せを許可する方法に、自分のことを別の大切な人(他人)に置き換えて想像してみるのも一つのやりかたです。
もしあなたの大切な友人A子さんが、家族のために好きなことを我慢して自分に制限をかけていたとしたら、あなたはA子さんに何を感じるでしょうか?彼女になんと言ってあげたくなるでしょうか?
そうやって自分に許可しにくいことも、大切な他人に置き換えると他人になら許可してあげやすいのでイメージしやすくなります。
実はそれから、もっと素敵なギフトがみえてきました。
昔、父は登山が大好きだったことを思い出しました。私は父のおかげで登山する喜びを教えてもらったのでした。父からもらった登山を楽しめる才能に「ありがとう」の感謝の気持ちをこめて北アルプスの山頂からの絶景の写真をタイムリーに送りました。
登山からから帰ってきた結果は…
めいっぱい登山を楽しんできたお土産話と
日焼けした笑顔と母の誕生日のプレゼントをもって両親に会いに行くと
ふさぎこんでいた父に自然な笑顔がよみがえってきました。
昔、家族で登った山の話に花が咲き、笑顔の時間が生まれました。
私が楽しんで幸せになると、心に余裕ができて笑顔が増える。
つられて周りも笑顔にできるんだとしみじみと感じることができた出来事でした。
もし、みなさんが自分がもってる幻想
「私は幸せになってはいけない呪い」に
気づいたならどんどん手放していきましょうね。
そして自分が幸せになった姿を周りにみせてあげることが
自分も周りも一緒にHAPPYにする一番の方法だと覚えておいてくださいね ♬