⑥母子癒着でお悩みの方へ

今回は母子癒着でお悩みの方へシリーズの6回目です。“母を助けたい”から、“母は大丈夫”と信じれるように私の心がひっくり返ったエピソードをお伝えしますね。

こんにちは。自分自身の心と繋がりたい、幸せや安心感を感じられる生き方をしたい方をサポートする心理カウンセラーの美吉風香です。

母は凄かった事実に気付かされたエピソード

あるときカウンセリングを受けている中で、私は次のような質問されました。

「お母様があなたにしてくれた事を、今の自分が同じようにできますか?」

(私)「????」

私は言葉の意味が飲み込めずに怪訝な顔でいました。きっともの凄く私の心に抵抗がでてきたのだと思います。

私はその頃、母が昔の過ちを反省してくれないことばかりに目が向いていました。

私が助けて欲しかった大事な時に母が私を見捨てた事ばかり思い出して、そして怒りがこみあげてきて、過去を思い出すのも辛くなっていました。

母は加害者、私は被害者、母へ文句を言いたくなる被害者意識から、私は抜け出せなくなっている状態がずっと続いていました。

私は感情を抜きにして、母が私にしてくれた事を冷静にあげていきました。

母はどんなにしんどい時も、家族のために美味しいご飯を作ってくれました。
母はいつもおしゃれをして綺麗にして、学校の行事に来てくれました。
母は学校の給食で使うランチョンマットに可愛い刺繡をしてくれました。
母は笑顔でいようと家族を明るくしようと努力してくれました。

私は話してるとなんだか胸が熱くなってきました。

私は母に育ててもらい沢山のことをしてもらってたのは、頭では分かっているつもりでした。

けれども見捨てられた事件が心にひっかかり不満ばかりが出てきていたのでしたが、母がしてくれたことを言葉に出しているとなぜだか涙が出そうになりました。

母はアルコール依存の夫を献身的に支えながらも、家事や育児や仕事も懸命にやっていたのです。それは当たり前でなく凄い事だったかもしれない…。と気付かされた感じでした。

私は、被害者の位置(怒り)でなく、感謝(愛)を感じていたのです。

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続けてカウンセラーが追い打ちで聞いてこられました。

「お母様がしてきた生き方を、あなたは同じことができますか?」

母が子供産んでる年齢で、私は摂食障害で過食症をした…。
母は子供を産み育て上げて、夫が心の病になっても家族を投げ出さなかった…。
母は近くに親せきも誰も居ない中、助けの無い状況でよく踏ん張った…。
私だったら精神的につぶれて、子供を育て上げられなかったかもしれない。
あの過酷な中で立ち続けるって、どれほど心が強いか…。

私にはとてもできない…。
私なら逃げ出したと思う…。


(このとき私は完全に母に負けてる自分に気づいたのでした)

すると、

私がこれまで感じていた
助けたい母とは違う
頼もしい強い母が見えてきました。

母は私より完全に凄い人だった‼
そんな強くて頼もしい人を助けなくていいよね‼
私の母はグレートマザーだった‼

それからでした。

“母は大丈夫”と心の底から信じれるように、世界が違って見え始めたのでした。

母を見上げて感じた世界

あの母はグレートマザーだったと知ってから、子供時代を振り返ってみると

“お母さんはお父さんを助けれるほどに強かった”
“「私ならできる」とお母さんは自分を信じて、母がじぶんで選択したのだ”

と母の強さをなんとなく感じられていました。

すると過去を思い出しても、昔ほど胸が痛まなくなっていました。

境界線をひく。
母を助けなくていい。
母は助ける相手ではない。
母に任せたらいい。


言葉にすると簡単ですが、腑に落とすのは本当に難しくて苦しみましたが、私は母を尊敬してやっと「母を助けたい病」を止めていいんだと本当に気付けました。

母を助けられなかった痛みや罪悪感は不必要なものになっていき、こうやって私は母との間に境界線を引いていけるようになっていました。

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